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漁場環境保全の活動 その11 学術調査への協力

富士川の濁りに関する問題については、山梨大学生命環境学部の岩田教授が科学的な調査を進めています。

富士川水系から駿河湾に流出する濁質成分の発生源と河川-沿岸生態系に及ぼす影響を調査し、流域の様々な利害関係者が係わる上流-下流問題の解決に向け、現場でのサンプリングと共に関係者からの聞き取りを進めています。

県漁連でもこの問題の解決に向け、微力ながら協力をしているところです。

さる921日には当方も同行し、地元雨畑の関係者から、雨畑ダム堆積土砂対策についての意見や要望を聞き、その後流域を管理する峡南建設事務所身延支所から河川管理の状況を聞き、情報の収集整理に協力してきたところです。

1067日には、早川の新倉から静岡県側の富士川逢来橋にかけて、7箇所で現地調査が行われました。関係者と共に当方でも一部箇所のサンプリングに協力させてもらいました。

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河床間隙水の採水

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水質測定と記録

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底生動物の定量採取

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採集された底生動物(カゲロウ、トビケラ)


調査の目的とするところは、水質成分の特徴の把握、濁り成分の流下範囲の特定と粒径毎の輸送特性の把握、濁り成分の年間移動量と発生箇所の推定、水生生物の分布、多様性、食物連鎖、物質循環への影響と盛り沢山です。

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県知事の特別採捕許可に基づく魚類採捕


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採捕されたカマツカ、カジカ、アブラハヤ

 

これだけの項目を一度に行うことはできないため、先ずは現状を把握するための調査になります。ただし、これからは地域共有財産としての生態系保全と資源の持続的利用のために、富士川水系の統合的学術調査が必須であり、そのためには関係者が共通の認識に立ち、問題解決のために行動することが必要と、岩田先生は話されていました。

当日の流れは清冽でしたが、一部地点では川底の礫を動かすと下から泥が巻き上がる状況も確認されました。県漁連も富士川水系の環境改善のため、少しでも役に立つよう関係者と連携して行きたいと考えています。

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やる気満々、心は晴れ晴れ。ただし、サンプル沢山で荷物は重く、帰りの足取りはゆっくりでした。

 


2021年10月20日(水)

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